苔さんぽ in 奥入瀬!
取材校:十和田市立第一中学校
取材日:2026.6.11
取材者:岸元 瞬太
コケに着目して地域の魅力を発見する「ふるさと学習」を取材するため、奥入瀬渓流ホテル by 星野リゾートを訪れました。
生徒たちを待っていると、なんと私たちも目的地の奥入瀬渓流までバスへ乗せてもらえることに!その名も「おいらせコケバス」。車内へ足を踏み入れると、壁や天井などいたるところにコケの装飾があしらわれており、まるで森の中へ迷い込んだようでした。


普段見過ごしているコケですが、よく見てみると色や形は様々であり面白い!バスの中から既にコケの学習が始まっており、これからどんなコケを見られるのか期待が高まります。
あっという間に奥入瀬渓流に到着し、渓流コンシェルジュ・小林信輔さんと共にコケの知識や奥入瀬の情報を教えてもらいながら散策する「苔さんぽ」が始まりました。

ルーペを手に取り、各々気になる場所で「苔さんぽ」がスタート!
奥入瀬には約300種類ものコケが生息しており、ルーペを覗くと多種多様なコケの姿が目に飛び込んできます。生徒たちは腰を低くして地面を注視したり、大木の幹に近づいたりして様々な角度から見入っていました。



個人的に小林さんの話で興味をひかれたのは、ブナの実は乾煎りして食べるとピーナッツのような味で美味しいということ!これは熊やリス、ネズミなど奥入瀬に生息している生物たちの好物らしく、人間が食べても美味しいということが意外でした。(※自然環境を守るため、動植物の採取・持ち出しや、外来種につながるものの持ち込みが原則として禁止されています。)
また、奥入瀬では川をまたいで倒れた木がそのままになっていることがありますが、これはリスなどの動物が川を渡るための自然の橋になっていたり、魚が隠れるための場所になっていたりと、生き物が生息しやすい環境にするためあえて残しているとのこと。
倒木1つをとっても生き物の生活している背景まで思い浮かべながら見ると、新たな視点で奥入瀬を感じ取れるようになりました。

「苔さんぽ」の後は、約3mの高さから奥入瀬を感じる「渓流オープンバスツアー」。文字通り高い視点から高い木々の枝との近さに驚いたり、車からは見えなかった滝を発見すると生徒たちは指を指しながら「あれだ!見えた!」と歓声をあげたりと、奥入瀬の景色を堪能していました。

生徒たちの撮影につい夢中になっていたら、奥入瀬の名勝を見逃してしまいました。
最後はホテルに戻り、「こけ玉作り体験」。これは奥入瀬渓流に点在する苔むした岩を「こけ玉」に見立て、「小さな奥入瀬」を表現するもの。好みの苗木に、土を丸めてコケを貼付け、目玉をつけたらオリジナルのこけ玉が完成!


約30分で完成しますが、思ったよりも玉にする工程が難しそうでした。オリジナルのこけ玉をお互いに見せ合う姿は輝いて見えました!
最後はみんなでこけ玉を持って写真をパシャリ!今日の体験を忘れない思い出の品ができました。

今回の取材を通して、立ち止まらないと気付かない自然の美しさ、繊細さを五感で味わうことができました。地元住民にとっては当たり前の風景ですが、綺麗な自然がすぐそばにあることは恵まれていることなのだと、地元の魅力を再認識することもできました。また来た際には、奥入瀬渓流沿いをゆっくりと足を止めながら、その景色の裏にある背景まで想像しながら散策したいと思います。
取材を快く受け入れてくださった十和田市立第一中学校の皆さま、奥入瀬渓流の魅力を存分に紹介してくださった奥入瀬渓流ホテル by 星野リゾートの方々、ありがとうございました!!