本採用の方 臨時的任用職員・
会計年度任用職員・
任期付職員の方
閉じる

メニュー

事業一覧

お問い合わせ 様式ダウンロード
お問い合わせ 様式ダウンロード

みんなは希望の星

 今回、十和田市立南小学校の福祉体験学習を取材させていただきました。

 十和田市社会福祉協議会が講師となり、この日は4年生81名が、

  ① 高齢者疑似体験

  ② 車いす体験

  ③ 視覚障がい者体験

 3つの体験を、2人一組になって、体験者と介助者を交代で行いました。

 この取り組みは、10年以上前から実施しており、この体験により、体が不自由な人たちへの理解が深まり、困っている人に対する言動が優しくなるなど、子どもたちにとっても、大変有意義な体験学習になっているとのことでした。

 私自身も現在、高齢の義母と同居しており、今日の体験を通じて、日常の一つ一つの動作がいかに大変であるかを知る良い機会となりましたので、こぼれ話を通じて皆様にもお伝えできればと思います。

それでは、体験の様子をご紹介いたします。

① 高齢者疑似体験

「高齢者は何歳からだと思いますか?」

講師の問いかけに、子どもたちは積極的に手を挙げて発表していました。

「70歳」、「80歳」、「60歳」、「65歳」・・・

中には、「40歳」との回答も。(笑)

子どもたちの自由な発想が面白かったです。

ちなみに正解は「65歳から」で、WHO(世界保健機関)ではこのように定めているそうです。

 

 高齢者を体験できるバックの中には、両ポケットに砂の重りが入ったベストや、足首の重り(1.5㎏)、腰が曲がるベルト、曇りガラスのゴーグル、肘と膝のサポーター、折り畳み式の杖などが入っていました。

 2人一組になり、交代で高齢者体験グッズを装着しました。

 前が見えづらいし、腰も痛いし、体が重くて動くのがつらいなぁ・・・。

 準備が整ったところで、「公園のツツジを見に行こう!」と、介助者役が高齢者役に寄り添い、山に見立てた階段を上りました。

「さあ、出発だ~!」

 階段を下りるときは特に注意を払います。

「最後の段ですよ。ゆっくり下りてください」などと、声掛けをして下りました。

「足元に気を付けて、ゆっくり下りてくださ~い」

★高齢者になった感想は?

「体が重くて、お年寄りがどれだけ大変かわかった」

「いつも腰が痛いと言っていたおじいちゃん、おばあちゃんの気持ちがわかった」

体験したことで、想像以上に高齢者の方が大変だということを実感したようです。

体験後の講師からのお話で、

「みんなは希望の星なんだよ。病院の薬を飲むよりも、みんなが声掛けしてあげることが、おじいちゃん、おばあちゃんを元気にさせるんだよ」という言葉がとても印象に残りました。

② 車いす体験

続いては自走式車いすに挑戦です。

ちなみに、車いすには自走式と介助式があり、その大きな違いは、自分でこぐか介助者が押すかになります。

自走式車いすは、自分で操作するだけでなく、介助者が後ろから押して使用することもできます。

 まずは、座り方と操作方法を学びました。

 初めは、一人での操作です。

 直進だけでなく、コーンを避けながらの蛇行も体験しました。

★初めて乗った車いすの感想は?

「力を入れないと進まない」

「方向を変えるのが難しかった」

乗り初めは操作が難しかったようですが、すぐに慣れ、体育館を自由に動き回っていました。

続いて、2人一組になり、マットを使っての段差を体験しました。

介助される側は、段差の怖さや、スピードを感じやすいことを実感し、介助するときは、歩くより遅いスピードを意識して押すことや、声掛けをして安心感を与えてあげることを学びました。

「次は段差ですよ~」
「方向転換が難しいなぁ」

③ 視覚障がい者体験

 最後は視覚障がい者体験です。

 白杖の役割と、白杖が命と同じくらい大事なものだということを学びました。

 ■■「白杖(はくじょう)」の3つの役割■■ 

・叩いたり、手繰ったりすることで、地面の様子を探る。

・安全に進むことができるかを確認する。

・周囲の人たちに、視覚障がい者であることを伝える。

「白杖」って漢字で書けるかな?

 実際にアイマスクを交代でつけて、白杖の使い方と介助の仕方を学びました。

「踊り場に着きましたよ」
「最後の段です。次は左に曲がりますよ」

★目が見えない体験をした感想は?

「前が見えなくて怖かった」

「階段を下りるとき、とても怖かった」

「声を掛けて教えてもらわないと、どこを歩いているのかわからなかった」

目が見えない怖さを十分認識できた様子でした。

体験後、ようやくアイマスクを外して、ホッとした中で、

「私たちは、体験が終われば、普通の生活に戻ることができるが、視覚障がい者の人たちは、ずっと見えない状態が続くんだよ。思いやりの気持ちを持って、声を掛けてあげることが大切だよ」という講師の言葉が、子どもたちの心にも十分届いている様子でした。

3つの体験終了後の感想・まとめの発表では、

「困っている人を見かけたら親切に声を掛けて助けてあげたい」

という子どもたちの意気込みと体育館に響き渡るお礼の言葉から、この日の体験がとても有意義なものになったことが伝わりました。

 困っている人へのちょっとした一言。

 当たり前のことですが、私自身も改めて考えることができ、とても貴重な時間を過ごすことができました。

 そして、普段からもっと労わって接しようとする意識の大切さを感じました。

 十和田市立南小学校をはじめ、取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

「ありがとうございました」