手作りパぺロボで寸劇披露
取材地:八戸市立白山台中学校
取材日:2013年12月18日
取材者:総務課小野琴美
白山台中学校では今年度から技術・家庭科の授業で「パペットロボット」を製作し、保育園を訪問して寸劇の公演を行うということで、その様子を取材させていただきました!
「パペットロボット」とはリモコンで操作できるロボットにパペット人形を被せたものです。以下、「パぺロボ」と呼びます。
きっかけとなったのは、「ロボコン先生」として知られる下山大先生が赴任し、前任校で取り組んでいたものを白山台中学校でも授業に取り入れることになりスタートしました。
本来は2年間かけて製作しているものを、今回は約9ヵ月という短期間で作成!
相当な覚悟で挑みました。
技術の授業では、グループに分かれてリモコンロボット製作。ロボットは前後左右に動き回ることができ、首も前後に動きます。下山先生オリジナルの手作り教材です。
家庭科の授業では、動物をモチーフにした市販のパペット人形キットを製作。
グループで考案した3分前後の幼児向けのストーリー、配役に合わせて、パペット人形の表情や衣装を工夫して仕上げ、リモコンロボットにパペット人形を被せて「パぺロボ」の完成!
演出に合わせ、背景や小道具を段ボールや色画用紙などで製作。自分たちの演技をビデオに撮影し、演技の流れなどを何度も確認。
さらに練習を重ねて
オリジナルのパぺロボ寸劇が完成!!
公演当日をむかえ、今までの練習の成果を披露するため学校から徒歩で約5分の場所にある「みどりのかぜ保育園」へ出発!!今回公演を行うのは、3年2組、3組の生徒です。
ホールに集まり園児は何が始まるのかと興味津々に生徒たちを見てソワソワしながら待っている様子♪
集まってくれた園児へ
「よろしくお願いします!」
と元気よくあいさつ
3つの部屋に分かれて公演開始です♪
~演目一覧~
☆3年2組
1班「火遊びはダメぜったい」
2班「貸してちょうだい」
3班「ゴミのポイすてはやめよう」
4班「いぬさんといっしょにきれいきれい」
5班「元気にあいさつをしよう」
6班「レッツエンジョイ」
☆3年3組
1班「たべすぎ注意」
2班「うらしまタロウとももタロウ」
3班「しらない人についていっちゃだめ」
4班「レッツはみがき」
5班「あそんだものはかたづけよう」
6班「いいことしよう」
公演の様子↓
最初は緊張している様子で何度かセリフが止まったりする場面がありましたが、慣れてくるにつれ声のトーンが上がってきていました。
「いぬさんといっしょにきれいきれい」
3年2組4班は手洗いについて公演どのようにして手を洗うか園児に問いかけみんなで声を揃えて 「ゴシゴシ!」メリハリをつけて動かすことでまるでパぺロボが生きているかのように感じられました。手を洗うことの大切さを伝え、丁寧に洗うことを園児と約束していました。
「レッツはみがき」
3年3組4班は歯磨きについて公演パペット人形の口を大きく強調して作っており、歯を黒くして虫歯を表現していました。「歯磨きしないとパペット人形のようになってしまうよ~」と虫歯の怖さを伝えていました。
すべての上演が終わるとパぺロボと触れ合いタイム。自由自在に動き回るパぺロボを追いかけてみたり、小道具で遊んだりしてみんなで一緒に楽しんでいました♪
園児は
「人形の頭が動いて楽しかった」
「おもしろかった」と
とても喜んでいる様子でした。
最後に生徒を代表して田中君が
「今日は楽しかったですか?」と聞くと
「はーい!」
と元気な答えが返ってきました。
生徒は「機会があればまた来たい」と嬉しそうに話していました。
「また来てね~」
と笑顔の見送りで保育園をあとにしました。
下山先生は「机に向かっている授業だけでなく地域の方と触れ合うことで、生徒の意識向上となっている」と話していました。生徒たちが自ら園児のために考え、作り上げた作品を見て喜んでくれる姿が、生徒の自信につながっていると感じました。
今回、初めて取材をさせていただいたのですが人の前に立って堂々と演技をしている生徒に圧倒されました。これからも様々なことに挑戦している生徒の姿を伝えていければと思います。